落第騎士の英雄譚 15巻 感想

   GA文庫


<あらすじ>

「愛しているよ。ステラ」
全てが失われる間際、少年は最愛の少女に笑顔で告げた――。
寧音や多々良の奮戦もあり『代表戦』の趨勢はヴァーミリオン側に
大きく傾いた。もはや首魁のオル=ゴールを残すのみの戦いは、しかし
まさかの《黒騎士》アイリスの裏切りにより、再び混迷に陥ってしまう。
逃走を図る《傀儡王》オル=ゴールと追撃する《紅蓮の皇女》ステラ。
弟を助けんとする《黒騎士》アイリス、立ちはだかる《落第騎士》黒鉄一輝。
その熾烈な戦いが最終局面を迎えるとき、赤髪の少女の咆哮が戦場に響き渡る!

ヴァーミリオン戦役ついに決着! 別れと絆の第15巻!!


まあ、何というかヴァーミリオン編終了巻だったけど、とくにこれといったインパクトは無く、予定通り勝利して次のエピソードへ…という感じ。んー、正直アイリスの裏切り辺りは少し蛇足感強かったなあって思っちゃいましたね。少しキャラが動いているというよりかは、動かされてる感があった。

内容としては、一輝くんがアイリスと勝負して勝利。全員に追い詰められたオルゴールは、《死霊遊戯》という死ぬ事によって発動できるノウブルアーツによって、頑張って引き延ばすも、一輝くんがステラを信じて残した《狂い桜》で隙をつくってしまい、そこをステラが突き決着。途中で一輝くんが死んでしまい、それがトリガーとなってステラが《覚醒超過》状態になってしまうイベントが起きるも、何か割と全体的にあっさりとしてた印象。一輝くんが死んだイベントも、妹ちゃんのノウブルアーツで少しハンディが付くも、あっさり「死者蘇生」として生き返るという、チート過ぎぃ!な感じ。ショタ一輝くんとステラの《夜の一刀修羅》という需要はありそうだけど笑

全体的にノウブルアーツの力が強力過ぎて、力関係の強弱が作者のさじ加減でどうにでもなってしまうような流れになってきてしまっていて(や、元からそんな感じだった気がしなくもないけど)、《覚醒》が当たり前、《覚醒超過》がこれから大量に出てくると予想される事を考えると、16巻から日本を舞台に昔の既存キャラの再登場させる予定らしいけれども、付いてこられるのかどうか不安な面が大きい。

《国際魔導騎士連盟》《大国同盟》《解放軍》の三つ巴の均衡がくずれたことによって起きる衝突がこれからの展開になっていく。それに関しては、1部でもちょくちょく触れられていたので、まあそれが現実となって大きく広がっていって…あとがきでは最終章とも触れられていなかったけど、作品として終わるって流れなのかな?インフレが激しいので、もうトコトン突き抜けていってしまうか、うまく調整してくるのか分からないけど、一輝くんのこれ以上の成長は難しそうな状態なので(《覚醒超過》はできるのかな?)、そこら辺が山場になってくるんでしょうか。

何にしろ、1部でのキャラクターは愛着がある人も多いだろうし、暫く登場できていなかった分、うまく活躍できるような展開を16巻以降期待したい…ですね…というヴァーミリオン編でした、以上!

★評価:79%