なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 5巻 感想

   MF文庫J


<あらすじ>

第六の種族、覚醒――「その先」が最も気になるファンタジー、第5弾!

英雄シドの剣と武技を継承し「真の世界を取り戻す」決意をした少年カイ。切除器官(ラスタライザ)を取り込み、他を圧倒する幻獣族の英雄ラースイーエによる世界輪廻(せかいりんね)の再現をギリギリで阻止。だが、彼らを待ち受けていたのはウルザ連邦への瞬間転移、そして正史にも存在しない第六の種族・機鋼種(きこうしゅ)との遭遇だった。新たなる事態に直面したカイたちだが、再びラースイーエの企みを止めるべく休む間もなく作戦を開始。そんな彼らが接触してきたのは、悪魔族の次席ハインマリル。幻獣族の暴走を止めるべく他種族が集結していくなか、少年の知る正史とはまた別の、世界の真実が迫っていた。


少し広がってきた世界観の整理と準備がメインだったので、いつもよりはやや静かな印象。ちょくちょく伏線や小ネタがあったし、4巻迄の読み返しとアンコールの方も目を通しておきたい…けど、期間ペース良いから難しいよなあ。

内容はハインマリルに引っ掻き回されての第六種族との戦闘。その裏ではヴァネッサの転移による復活。アスラソラカによって明らかにされるリンネとの関係、世界輪廻に抗える種族。大始祖とは?第五のヒトの墓所の存在、そして大罪人シドの真相が徐々に明らかに?多種族を率いるカイくんの姿はまるで…そして三英雄によるシドの預言の取り合いが始まるも、ラースイーエを狙う預言者によって導かれた2人の「シド」も背後に。相変わらず、「先が気になる」作品です。ただ、やっぱりこの手の構成ならば一気読みしたいなあってタイプでもあります。

多種族間戦争の中で、カイくんを中心に多種族のそれも英雄級、千年級(多分そうなのかな?)レベルのキャラクター達が段々と手を結んでいく展開は、勿論それぞれの思惑は有れど、王道チックで読んでて楽しい。個人的には、六元鏡光が一番好きなキャラクターなので、獅子王さんと仲良さげ?なやりとりしてたシーンが良かった。この巻の最後で、三英雄の対決の構図で終わったけど頑張って欲しいな。見開きの挿絵は1巻の最後と似せたのかな?

とまあそれはそれで、一応正史ではヒロイン?だったジャンヌの存在が段々と薄れてきたのはちょっと残念。今回は、ヴァネッサ転移術を発動する為の役割だったしね…人間の中では英雄視された分、多種族がガッツリ絡んできてしまった以上しょうがないといえばそうなのかもしれないけど。まあ、この世界軸で進んでいる以上、重要度もヒロイン度もリンネ寄りなんだろうね。

とりあえず6巻は2月予定。表紙がカイくん+女の子っていう組み合わせだったけど、次誰だろう?ラースイーエかテレジアの方のシドかな?そうえいば、この5巻の発売と同時にゲーム化企画もあったけど、イマイチ宣伝してくれなかったのでよく分からん!まあ、ちょっとした暇潰しくらいのモノっぽいけど。後は、シリーズ累計17万部。そこそこ順調っぽいので、最後までしっかりやってくれれば。と、そんな感じです。以上!

★評価:84%