常敗将軍、また敗れる 2巻 感想

   HJ文庫


<あらすじ>

常敗将軍VS最強傭兵団

「あ、やっぱりティナじゃない」
突然そう声を掛けてきたのはティナと同じフードを被った小柄な人物。ティナだけはその声に聞き覚えがあった「初めまして。私はリィス・ヴァサームント。ティナの姉です」
姫将軍であるシャルナ、傭兵団長アイザッシュと共に常敗将軍ダーカスに付き従っていたティナだったが正に最悪の人物と出会ってしまった。
同じヴァサームント一族のリィス。生まれてから一度も勝ったことの無い腹違いの姉である。『常敗将軍』ダーカスを中心に繰り広げられる一大ファンタジー戦記第2弾!


うん、面白い。
1巻は大賞作品だったからなんだろうけど、ストーリーが良くも悪くも1冊で綺麗にできすぎていた感があった分、今回のような小規模とはいえ突発的な戦舞台の方が、なぜ敗戦するのにも関わらず常敗将軍は生き残り、数々の強者を唸らせたのか?とか分かり易かったんじゃないのかなと。

内容の方は、アイゼル王国の内乱に巻き込まれたサウロンを護るというもの。中央部からの援軍として、ラバン・セルバンなる一応強い人が来てくれて一時は優性になるものの、北部が雇っていたヴァサームント騎士団の登場で形勢逆転。最低限の目標が領地と人民の保証ということで、常敗将軍は北部が同時に雇っていたザルム傭兵団の性格を利用して、敗戦するものの見事捌ききる…という感じ。メインヒロイン?のティナの因縁の相手、姉のリィスの登場で彼女の愚直さが強く出てしまい足を引っ張ってしまうんだけど、彼女も彼女なりに常敗将軍の弟子として一皮むける形で成長できたシーンだったりと、常敗将軍の敗戦以外の描写もしっかりしていたので、続刊が出ても割と信頼できそうな作品だなと思えました。

1巻同様、シャルナはまだまだこれからって感じのキャラなので空気役だったけど、できる事から頑張っていたみたいなので応援したい…けど、ダーカスさんちゃっかりうまく理由付けて王女に傷の処置(脱ぎシーンあるよ!)させてないかい?アイザッシュは、1巻で死なせた50人の仲間の為にも同じ過ちを繰り返さないよう頑張ってた。まあ、ちょっと気になった点はラバン・セルバンの肩すかし感と、ヴァサームント騎士団の強さくらいかな?ザルムなんとかさんのダサい防具は…まあ、うん。

あとがきに3巻予定については触れていないけど、今後の展開の幅を広げる為に今回小規模なお話にしたみたいだし、コミカライズもスタートしたので、何とか常敗将軍の探しているモノ?とやらがしっかりとした形で見つけられるまで続刊が出て欲しい限りです。以上!

★評価:84%